醤油の主な原料は、大豆・小麦・食塩です。
 大豆にたくさん含まれているたんぱく質が、微生物の作用を受けて、醤油特有の「うまみ・色」の成分になります。
 小麦は炭水化物を多く含み、しょうゆの「香り・甘み」を作り出す働きをします。
 食塩は、塩味の素だけではなく、諸味を雑菌から守り、乳酸菌や酵母などの活動を助けます。



















お醤油の種類
 大豆は、よく水分を吸わせて、高温の蒸気で蒸します。
 蒸された大豆は処理された小麦と混ぜて、種麹(こうじ菌)を加えて室(むろ)へ送ります。
 麹室では、雑菌の繁殖が抑えられ、麹菌が元気に繁殖するように、温度・湿度管理をしています。
 麹になるまでには、約43時間かかります。
 出来上がった麹は食塩水と、混ぜ合わせ、諸味(もろみ)となります。
 これを仕込タンクへと送り込みます。タンク内では、麹菌が作った酵素や乳酸菌、酵母などの微生物が働きます。
 分解・醗酵が始まり、醤油にとって重要な味・色・香りの素が生み出されます。その間、攪拌(かくはん)作業(諸味に空気を送り込む工程)をし、微生物の働きやすい環境作りをしてあげます。
出麹工程の動画は
  
 熟成が終わると、諸味から醤油を搾り出す圧搾(あっさく)工程になり、諸味を布に包み、じっくり3日間かけて搾ります。
 1日目が諸味自身の重さで、2日目に圧力の弱い圧搾機、3日目に圧力の強い圧搾機。最後に残る粕(かす)には、ほとんど液が残っていません。
 ここでとれた液のことを、「生醤油」または「生揚(きあげ)」といいます。
圧搾工程の動画は
 
 諸味からしぼった「生醤油」は油を分離させ、成分調整した後、蒸気によって加熱します。
 加熱後、清澄(せいちょう)タンクに入れ、底に沈んだ澱(おり)を分離させます。
 この作業を火入(ひいれ)といい、色・味・香りを整えて殺菌し、酵素(こうそ)の働きを止め品質を安定させることを目的とした、醤油の仕上げとなる工程です。
 火入の終わった醤油は、数々の厳しい検査と味のチャックを行った後、ペットボトルやビン、ポリタンクなどに入れられ、ラベルが貼られた後、検査に合格した物だけが製品となります。
 こうして検査に合格した製品は箱などに入れられて出荷されます。原料から数えると10ヶ月以上もかけて醤油は出来上がります。